床塗装

床塗装とは

床塗装(塗り床塗装)は主に工場や倉庫、駐車場などに行うことが多い塗装です。
人や車の出入りで床は傷つき、一旦床にひび割れが発生すると、そこから徐々に、破損や腐敗が広がってしまいます。
床塗装をすることにより、見た目のきれいさだけではなく耐久性・耐熱性・防塵性など様々な効果があります。
そして床塗装においては一番大切なのが下地処理です。
塗る前の研磨、ひび割れ箇所の処理などがありますが、これを適当にやってしまうと、その上からいくら性能のいい塗料を塗っても意味がありません。
あと、二つ目に大切なのが塗料の厚みです。
その床は人だけが歩く場所なのか、それとも車も出入りするのか、はたまた大きな機械が乗る場所なのかで塗料の種類と値段が大きく変わります。

 

床の調査と上塗り材の決定

床塗装を行う前にまず必要なのは、現状の床の調査です。床が大きく破損されていないか、雨漏り、ひび割れがないかの調査を行い、その調査の結果によっては床の補習からの作業になります。
また、旧塗膜がある場合は、まずその塗膜がどのような素材なのかも調査を致します。
材料にも相性があるので相性の悪い材料を塗ってしまうと旧塗膜と新し塗膜が混ざりとても歩ける状態ではなくなります。
初めの調査をしっかり行う事で綺麗な床が保たれます。

 

1.床の状態の調査

・下地の水分の有無の確認。(漏水、表面の濡れ具合、塗装面がある場合はその膨れの有無の確認)
 ※下から水分が湧き出る状態は、塗装では防ぎきれません。

・表面が粉状になっていないか。(手で触って粉が付けばレイタンス層あり)

 

2.床の塗装目的と使用条件

・目的→防塵(美装、美観)
 強度(耐摩耗性、耐衝撃性)
 耐薬品性(耐水性、耐薬品性)

・使用条件→軽歩行床(歩行、台車走行)
 重量両床(フォークリフト走行など)
 重防食床(薬品、濃度、温度、沸騰水)

 

3.上塗り材の決定

床の状態や目的・使用条件に応じた最適の床材、工法を選択して仕様を決定します。

 

 

主な床工事の工程手順

①研磨
①研磨
②クラック補修
②クラック補修
③プライマー塗り
③プライマー塗り
④上塗り1回目
④上塗り1回目
⑤上塗り2回目
⑤上塗り2回目

床塗装の用途別おすすめ塗料紹介

エポキシ樹脂(薄膜)

塗膜の厚さ 薄い
値段 1平方メートルあたり2,000円(税別)
特徴 他の床塗料と比べて値段は安いが、耐久性や耐摩耗性が弱い。
適正箇所 廊下・事務所

エポキシ樹脂(厚膜)

塗膜の厚さ 普通
値段 1平方メートルあたり3,000円(税別)
特徴 耐磨耗性・耐薬品性・耐衝撃性などに優れた塗料だが、その硬化(塗料が固まり、重たいものを乗せることが可能)までに時間が掛かる。
また、60℃ぐらいの温水を使用する場所では塗膜軟化が発生しやすい。
適正箇所 工場・重量物が載る場所

ウレタン樹脂

塗膜の厚さ 普通
値段 1平方メートルあたり2,000円(税別)
特徴 耐磨耗性・耐衝撃性・耐薬品性に優れた塗料。しかし、はじめの下地処理が不完全のまま塗ってしまうと塗膜が剥がれやすくなってしまう。
また、湿気の多い場所だと汚れやカビが発生しやすい。
適正箇所 工場・重量物が載る場所

アクリル樹脂

塗膜の厚さ 薄い
値段 1平方メートルあたり1,600円(税別)
特徴 高耐久性に優れ、施工完了から約1時間~2時間程で硬化する。しかし、熱湯を使用する場所では膨らみが発生する場合があり、鋭利な落下物に弱い
適正箇所 工場・重量物が載る場所

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